金沢仏壇
先日、この地方ではあまり目にすることの無い、金沢仏壇のお洗濯が組みあがり
完成しました。金沢仏壇は文字どうり金沢で製造されたお仏壇で、ここ三河地方の
お仏壇とは趣の異なるところが多々あります。
先ず雨戸(外の扉)を開き、目に入るのが障子(中の扉)の中央の彫り物。
三河地方では通常、金箔を押した紋や花鳥の彫がはまるのですが、こちらは
黒檀の彫です。
下に部分にも。三河では蒔絵が一般的です。
前狭間(まえざま)と言う、戸を開けて上部に組み込まれた彫り物も、黒檀の丸彫り。
三河では金箔が押してあるものが殆どです。
そして何と言っても金沢仏壇の特徴は蒔絵にあります。
土地柄、全国的に有名な加賀蒔絵が用いられ、横板や柱等にと多用されています。
お洗濯の際、蒔絵に費やした時間が、三河仏壇のそれと比べると遥かに
多かったのですが、西尾の蒔絵師さんの協力の下、完全再現されました。
他産地のお仏壇を観察するのも新鮮で、勉強になります。
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